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君の膵臓をたべたい 住野よる

大変話題になっていましたので手に取ってみました。タイトルだけだとホラーみたいで驚きますが、爽やか青春小説です。

高校生の僕は地味で他人に興味がなく、もちろん友人なんかいやしません。毎日本を読んでばかりいます。

ある日病院の待合室で忘れられた文庫本を発見。誘惑に耐えられず、カバーを取ってみると表紙に手書きで「共病文庫」と書いてあります。表紙をめくってみると、この本の書き手が膵臓の病で余命宣告を受けたことが分かるのです。

そんな僕に声をかけたのはなんとクラスメイトの咲良。「共病文庫」とは、咲良が付けている日記だったのです。

咲良は僕とは真逆の存在。明るく積極的で友人がたくさんいます。そんな彼女の病気のことを家族以外は知りません。家族以外で唯一知ることになった僕に、咲良は死ぬまでにやりたかったことに付き合わせます。それはもう、ほぼ強制的です。咲良のせいで僕の世界はどんどん変わっていきます。

どんなに楽しかろうと、咲良がもうすぐ死んでしまうことは動かしようがございません。ですが二人の間に悲愴感は無いのです。とにかく明るい咲良の病気ジョークに冷静に切り返す僕。軽妙な会話に何度も笑わせていただきました。

読み終わって思い出したのが、先日読んだ「最後の晩ごはん」の眼鏡の付喪神のお言葉。

「別れが悲しければ悲しいほど、その方と幸せな時間を過ごしたことになりましょう?」

うーん、このお言葉、このお話にぴったりだと思うのです。死別に限らず別れの無い出会いはございません。それが悲劇的でないこと、また遅いに越したことはないですが、別れの悲しみを不幸とせず幸せな時間の証拠と考えられたら…、と思います。

さてさて、地味で他人に興味がなく、友人がいない僕はいったいどんな変貌を遂げるのでしょうか。そして奇妙な僕の呼ばれ方。【】こんなカッコが付いているのです。これにはどんな意味があるのでしょう。気になる方は是非読んでみてくださいませ。




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Author:コザクライン娘
しがない本好きでございます。
拙い文章ですが、お許しください(;´Д`)

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