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炎路を行く者 上橋菜穂子

守り人シリーズの作品集。ヒュウゴとバルサの子供時代のお話です。

二人とも大変苦労しています…。恵まれた生活から一転、家族を失い、命を狙われる。ホントにこれでもかってぐらい突き落とされてしまいます。

そこに救いの手が差し伸べられます。バルサにはあのジグロです。容姿や強さもさることながら、バルサや仕事に対する流石の心配り。さらにさらに用心棒をしている酒場で詩集を読んでいるところなんか、もうため息が出るくらいかっこいいです。


ヒュウゴにはリュアンという少女と彼女の父親のヨアルです。リュアンは一度死にかけたことがあるそうで、それ以降ナユグ(精霊の世界)を垣間見えるようになったとか。

彼女は一部の人とのみ、タラムーというナユグの魚のような生き物を通して話すことができます。不思議な雰囲気のとても優しい少女です。

危険を承知で占領軍からヒュウゴを匿うリュアンやヨアルはとても強い人です。でも他の町の人たちの優しさ、というより良心に私はよりグッときてしまいました。

彼らは直接ヒュウゴに手を差し伸べることはしません。なぜなら見つかれば自分も殺されてしまうから。けれど彼らもヒュウゴにできれば生き延びてほしいと思っているのです。そこで彼らは気づかないふりをします。何もしないことで占領軍からヒュウゴを隠す壁となってくれているのです。


見ず知らずの人を命懸けで助けるなんてこと普通できないと思います。もちろん私も町の人々側なわけで、できることならば、今あるなけなしの良心を捨てずに生きていきたいです。




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しがない本好きでございます。
拙い文章ですが、お許しください(;´Д`)