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冬天の昴 あさのあつこ

弥勒の月シリーズ第5弾です。

定町廻り同心木暮信次郎は観察力と洞察力に優れた優秀な男。金にも権力にも執着しないが、情もない。

そんな深い闇を抱えた信次郎が興味を示したのが、小間物問屋遠野屋の主清之介。彼の隠された闇の部分に惹かれたようです。

清之介には人には決して言えない過去があります。そんな清之介の深い闇に光を射したのが清之介の妻おりんです。

しかし、おりんは水死体で発見されます。この事件を担当したのが信次郎でした。

信次郎は清之介の闇を引きずり出そうと挑発し、清之介も信次郎の闇に惹かれていきます。ふたりの関係は非常に危ういです。たびたび空気が張り詰めます。

その空気を和らげるのが伊佐治親分です。信次郎の父親の代から仕えていて、扱いづらい信次郎に付き合える稀有な方です。

彼がいなければ、信次郎と清之介は命を失っているかもしれません。

さて、今回は信次郎の後輩同心と女郎が死体で発見されます。心中で方がつくかと思いきや、信次郎が異を唱え、なんと行方不明に!

最後信次郎により明かされた真実と、彼の推理力に驚愕させられました。凡人からしたらもう彼は千里眼ですね。

このシリーズを読んで思うのが、真冬の月夜のような話だなあということです。空気が澄んで美しい景色だけど、寒くて長くは見ていられない…、というような感じです。

破滅へ向かうのか、救いがあるのか先がとても気になって仕方ありません。



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しがない本好きでございます。
拙い文章ですが、お許しください(;´Д`)

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