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夜行 森見登美彦

大橋君は久方ぶりに訪れた京都で長谷川さんによく似た女性を見かけます。彼女が入ったと思った画廊に大橋君も入りますが彼女の姿はありませんでした。そしてそこに飾ってあったのが岸田道生作の「夜行」です。

待ち合わせた仲間たちにこの話をいたしますと皆ギョッとします。なぜかといって長谷川さんは10年前の鞍馬の火祭りの夜から行方不明なのです。

今回京都に集まったのはこの事件の夜一緒にいたメンバーになります。リーダー格の中井さん、長谷川さんと仲の良かった藤村さん、最年少の武田君と最年長の田辺さんです。

そして旅館に着きますと、彼らはそれぞれ「夜行」に関わる過去に起きた奇妙な出来事を語り始めるのです。

しばらく前から様子がおかしい妻が家出。迎えに行った先には廃墟のような店と妻によく似た女がいる中井さんの話「尾道」
先輩と先輩の彼女と彼女の妹と旅行に出たものの、占い師に2人死ぬと言われ、仲がギクシャクしていく武田君の話「奥飛騨」
夫と夫の後輩と夜行列車に乗り込み青森へ。憑かれたように進む後輩に連れていかれた先は見たことのある1軒の家だった藤村さんの話「津軽」
出先から戻る電車で居合わせた女子高生と坊主と話していると、亡くなった友人岸田道生とのことを思い出す田辺さんの話「天竜峡」
4人の話を聞いた後、火祭りの会場から帰る道中気がつくと仲間たちがいないことに気がつく大橋君。そして中井さんや藤村さんに電話をかけてみると、実は自分が10年前から行方不明になっていたと知らされる大橋君の話「鞍馬」

モヤモヤします。なぜなら語られないことが多すぎるからです。その先どうなったの!?と叫び出しそうです。

そしてどの話にも「夜行」が出てきます。ホテル、喫茶店、画廊など…それぞれの地で登場人物たちを惹き付けます。

暗い背景にこちらに手を振る女性の絵…出てくるたびに怖くなってきます。森見さんの新境地はホラーなんですかね。





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拙い文章ですが、お許しください(;´Д`)

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