盤上に散る 塩田武士

｢盤上のアルファ｣にて登場した将棋の真剣師林鋭生の行方を探すうちに、彼の人生が明らかになって行きます。

鋭生の行方を探すのは明日香と達也。明日香は亡くなったばかりの母親の遺品から見つかった彼宛ての手紙を渡すため、チンピラの達也は刑事に脅されてと理由は違います。

記者の秋葉やプロになった真田など｢盤上のアルファ｣にて活躍した人たちが次々と現れ懐かしい気持ちになりました。

鋭生の人生は父親や恋人の別れ、プロへの道の挫折などなど、正直ハード。表紙なんか見ましてもそんな雰囲気を醸し出してます。

しかし、明日香が出会う人々がオモロイ人ばかりなんですよね。達也は現在絶滅危惧種ではないかと思われるリーゼント。正直テレビでしか見たことありません。

あとはマスク被った詩人とか短パンのオッサンとか、結構笑えます。1番まともそうな明日香も酔ったら暴走しますし(しかも覚えてない)、将棋のことが分からずとも楽しめること請け合いです。






にほんブログ村





人気ブログランキングへ