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みかづき 森絵都

昭和36年から現在まで、教育にいろいろな形で奮闘する家族を描いた大河小説です。

小学校の用務員室で学校の勉強についていけない子供たち相手に勉強会を開いていた吾郎が、後に妻となる千明に見出され共に塾を始めます。

最初は自宅を教室にしていたのが、大手の学習塾の進出によりよその個人塾と合併。さらに規模を拡大し、吾郎は塾の学長として忙しい日々を送るようになります。

しかし補習塾か進学塾かという方針を巡って吾郎と千明は決裂。吾郎が塾を去ることになるまでが第1部吾郎編です。

吾郎と長女で教師をしていた蕗子が家を出ていき音信不通となる中、千明は塾を拡大するため奮戦します。

ある時勉強を苦手とする末娘と友人たちを教えることで補習の必要性を感じ、新たな試みを始める第2部千明編。

吾郎と千明の孫一郎は反面教師で教育には一切関わるまいと考えていました。ところがバイト中にお金がなくて塾に通えない少女たちに出会うことで事態が変わります。

一郎は無料で勉強を教えるボランティア団体を作り、仲間と奮闘する第3部一郎編。

私が学生の頃は当たり前のようにあった塾。これが文部省と敵対し害悪のように言われていたとは思いもよりませんでした。

さらには塾同士の熾烈な競走。これは裏の世界のお話ですか?と思わざるを得ません。そんな中を吾郎たち大島家の面々は戦ってゆくのです。

大島家は一郎が生まれるまで男は吾郎だけ。女性たちの力が圧倒的に強いです。吾郎はちょっと頼りなく、女性からの誘惑にとてもとても弱いのです。

それがですよ、千明編の途中から再登場した吾郎は何とも頼りがいのある格好良いイケオジになっていました!おそらく塾を辞めて、世界を経験したこそのこのイケオジ加減なんでしょうね。

この本を通して教えることの難しさをつくづくと感じました。勉強を教えることはないですが、仕事を教えることはありますからね。とても参考になりました。







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Author:コザクライン娘
しがない本好きでございます。
拙い文章ですが、お許しください(;´Д`)

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