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過ぎ去りし王国の城 宮部みゆき

真は中学3年生。高校への推薦入学が決まり、気楽な身分となりました。そんなわけでしばしばご両親のカレー屋さんのお手伝いをしております。

その日も母親から頼まれ、振込をしに銀行を訪れますと小学生たちの絵にまぎれてものすごく緻密な城の絵が貼られておりました。真はその絵を思わず持ち帰ってしまいます。

その絵はとても不思議な絵でして、アバターを書き込みその絵に触れますと、なんと絵の世界に入り込めるのです。

ただし、目が無ければ真っ暗闇、鼻が無ければ息ができず、関節が無ければただぶっ倒れるだけ、というかなりシビアな仕様。かなりの画力と写実性が求められます。

ですからたとえかの高名なピカソさんといえど、自らの画風で描いてしまっては、城の世界では息をすることもできないのです。

そこで真は同級生の美術部員珠美にアバターを描いてもらうことに。けれども、「さあ、お城を探検だっ!」ということにはならないのですよ、これが。そこは宮部さんですから手強いこと。ちっともお城に入れやしない。

異世界の方も厳しいですが現実世界も結構厳しく、珠美は家庭環境、学校生活ともにすこぶるハードでございます。そこで絵を描くことが彼女の唯一の現実から逃れる術となっているのです。この点が珠美と城の絵の主との共通点だったりします。

城の世界の冒険を経て成長した真と珠美。2人の高校生活が幸多からんことを。



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拙い文章ですが、お許しください(;´Д`)

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