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首折り男のための協奏曲 伊坂幸太郎

殺し屋首折り男と泥棒黒澤が関わる短篇集です。

首折り男そっくりな男と、いじめにあっている中学生、首折り男の近所に住む夫婦が首折り男とからむ「首折り男の周辺」
息子を轢き殺した女を思わず殺してしまった父親が、たまたま出会った刑事を名乗る男に自白する「濡れ衣の話」
末期ガンで寝たきりの夫を介護する妻が、若い頃の束の間の恋の相手探しを黒澤に依頼する「僕の舟」
黒澤と小説家の男がクワガタについて語らう話と、塾でいじめられる中学生の話が交互に進む「人間らしく」
黒澤がテレビプロデューサーの男から脅迫を受ける「月曜日から逃げろ」
小説家の男のところに大学の同級生がやって来て、部下たちの不審死について話す「相談役の話」
男3、女3の合コンの席上で、それぞれの思惑がからまり合う「合コンの話」

以上7編です。

どうにもそれぞれ趣向の全然違う話だなあと思っていたら、解説を読んだところによりますと元はほぼ別個の話だったそうです。時系列もバラバラになっております。

それなので、首折り男に殺された被害者が他のお話で出てきまして、「ああ、この人殺される人だ」ということがしばしば…。

「相談役の話」はホラーなのですが、まあなんとも怖い。心霊写真が2枚出てくるのですけど、特に2枚目がねえ。憑かれている本人は全く気づかず呑気に笑っているんですけども、周囲の異様さといったら!それが第三者に送りつけられ怯えなきゃならないなんて理不尽ですよ。まあ幽霊相手に文句は言えませんがね。

1番驚かされたのは「月曜日から逃げろ」でしょうか。最後まで読んで、読み返すと話が全然違ってくるのですよ。黒澤が詰められてると思いきや詰めてる!スゴイ、何これっ!?と興奮いたしました。

あとところどころに出てくる「時空の歪み」と、たまに人間を見ていてくれる「神様」の存在、この2つについては謎のままのところが多くてですね(私が読み落としているだけなのか?)、ああだこうだと想像して読後を楽しんでおります。



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Author:コザクライン娘
しがない本好きでございます。
拙い文章ですが、お許しください(;´Д`)