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悲嘆の門 下巻 宮部みゆき

孝太郎と都築は協力して殺人事件を調査開始。都築は昔取った杵柄、元刑事の経験を活かし、孝太郎はガラから得た言葉を見る力を使います。

言葉というのは発したら消えるというものではなく、発した先にも発した本人にも残るのです。もちろん考えただけの言葉も残りますよ。

それらの言葉たちは蓄積していき、影のような形を為すのですけれど、良からぬ言動ばかりとっているとこれが恐ろしき化物の形となるのです。

自分も狩猟者という化物となりつつあることを自覚した孝太郎は、事件のおおよその結末が見えたときガラに力を返します。ところが、またもや孝太郎の身近な人が凄惨な事件に巻き込まれ、その怒りにより孝太郎は影ばかりか体も化物となってしまうのであります。

そして孝太郎はガラとともに「無名の地」に赴くため、「無名の地」を守る「悲嘆の門」を目指すこととなるのです。

読み終わって思うこと、それは私の言葉の影が見えたならばどんなもんかということ。

化物にはなってはいないと願いたいですが、結構心の中で、そうあくまで心の中でですが(たまに口から漏れてるときもあり)悪態をついていることが多いので、ドロドロしてるのかなあ。

ああ、心を浄化したい…。

さてこの「悲嘆の門」、ファンタジーなんだけれども、ファンタジーを組み込むことで、人間の闇、現代社会の闇をより浮き彫りにさせた現代小説という感じがいたしました。

宮部さんの作品を読むといつもいろいろ考えさせられます。「ボツコニアン」はちょっと違いますけどね(笑)ん? ああっ!! 「ボツコニアン」の最終巻を積んだままでした!! 掘り出さねば…。




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Author:コザクライン娘
しがない本好きでございます。
拙い文章ですが、お許しください(;´Д`)