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弥栄の烏 阿部智里

前巻「玉依姫」の八咫烏Sideのお話です。

冒頭、山内を大地震が襲います。そして神域から現れた大猿に導かれた奈月彦は、人を喰らっている山神と対面。彼に使えることとなるのです。

八咫烏にとって山神は信仰の対象であっても、実在は信じられてはおりませんでした。こうなってしまったのには、奈月彦が歴代金烏の記憶を持っていないことと関係があるのですが…。

当初の山神は姿は醜く、性格の荒れようも凄まじくて怒らせると烏側に死者が出るほど。そんな山神への御供としてやって来た人間の志保。彼女の献身によって、山神は見違えるほど落ち着いて神様らしくなります。

このままうまくいくのかと思いきや、そうはいきません。人間たちの軽率な行為と大猿の怨念が、八咫烏VS大猿の最終決戦を引き起こすこととなるのです。

ついに大猿との決着が付きました。しかし大猿の恨みの所以が分かり、何とも言えない気分です。しかもまだ山内、そして八咫烏の存続は危うい状態。第二章が待ち遠しいです…。

ところで、今回大活躍だったのが真赭の薄ですね。最初は気位の高いお姫様って感じだったのにだいぶ変わってしまいました。もちろんいい方に、ですよ!

山内の危機的状況下において、自分が全くもって無力だということに彼女は気付いてしまったのです。今まで出来ていたことは、周りが全てお膳立てしたことだったと。

普通の姫様だったらここで実家の両親にでも泣きつくところですが、真赭の薄は違いました。こうありたいと思う自分になるため行動していったのです。挙句の果には山神と大猿がいる神域に乗り込んで行くという…、精鋭たちも真っ青の働きっぷり。お見事です。この巻で真赭の薄が大好きになりました。




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Author:コザクライン娘
しがない本好きでございます。
拙い文章ですが、お許しください(;´Д`)