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記事一覧

雪月花 北村薫

北村薫先生が本に関わる謎を、たくさんの本にあたり、さらにツテも使って解き明かしていきます。名探偵ホームズの相棒ワトソン博士のミドルネームと、萩原朔太郎の詩に登場する四輪馬車の読み方の謎解き「よむ」1919年に帝国劇場に招待された若手オペラ歌手の事件と、芥川龍之介の死ぬ前の手配の謎「つき」ルパンの全集の中の『三十棺桶島』と『恐怖の島』、そして息子が見た押し入れの中に潜む父江戸川乱歩の謎「ゆめ」江戸中期の...

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ヴェネツィア便り 北村薫

ほのぼのからホラーまで取りそろえた珠玉の短編集です。登場人物はご夫婦が多いです。それも酸いも甘いも経験したであろう熟年夫婦。名前がきっかけで結婚することになった塩子さんと旦那さんが四国を旅する「大ぼけ 小ぼけ」、定年した旦那さんと教師を続ける奥さんのやり取りが微笑ましい「道」、娘が結婚し弓さん輝さんと呼び合うようになったご夫婦が白い蛇に出会う「白い蛇、赤い鳥」。とても良い感じで時を共に重ねてきたと...

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中野のお父さん 北村薫

編集者をしている美希が中野に住む父親に謎を解いてもらうお話です。新人賞受賞の電話をすると一昨年送った作品だと言われてしまう「夢の風車」端の切られた原稿用紙に書かれたある作家の謎の手紙が見つかる「幻の追伸」ある作家が描いた絵画帳が発見された。それを撮影した写真を見て中野の父が言うことには?「鏡の世界」吉原を詠んだ句。それは吉原の光を詠んだのか、闇を詠んだのか?「闇の吉原」とある作家に付き添いマラソンに参加し...

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慶應本科と折口信夫 いとま申して2 北村薫

シリーズ第2弾。こちらは北村さんがお父様の日記を元に書かれた小説です。お父様はなんと慶應ボーイ!お坊ちゃんですね。今回は予科最後の年から本科卒業のあたりまで。お父様はかの折口信夫氏に指示していました。すごいですよね!私なんかでも知っている先生ですよ!読んでいると戦前の大学生活ってこんなんだったのかあ、と思います。でも何か学校が緩い…。あ、楽ということではないのです。進級も大変ですし、卒論を書く過程...

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太宰治の辞書 北村薫

〈円紫さんと私〉シリーズ第6弾。お久しぶりの新刊に胸踊ります。〈私〉も結婚し中学生の子持ち。相変わらず出版社のお仕事を続けておられます。さて、お子様が5歳のときの手紙がございまして、「お母さんへ いつもおしごとしてくれてありがとう ‎でもいいかけん ‎会社をやめてほしいです。 ‎やめられないばあいは ‎なるべくちかいあいだにやめてくださ     い。」無垢で母親への愛情に溢れたお手紙ではありますが、こ...

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プロフィール

コザクライン娘

Author:コザクライン娘
しがない本好きでございます。
拙い文章ですが、お許しください(;´Д`)

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